市政進クラブ 平成27年10月 関東視察レポート

視察先:群馬県太田市、東京都中央区
参加者:松永、鶴間、金安、大澤
担当:鶴間

10月19日(月)
①13:00~16:45 乳がん・子宮頸がん検診促進全国大会(虎ノ門ヒルズ)
第1回の全国大会だったらしく、国会議員の方々も多く見えていました。
乳がん・子宮頸がんについて、医師などの研究発表を聞くことができました。乳がん・子宮頸がんが低年齢化してきているそうで、検診によって早期に治療につなげることが重要だそうですが、乳がんの検診を受けた人と受けない人で、死亡確率が1.5ポイントしか違いませんでした。しないよりはいいとはいえ、これでは検診に行く必要性が十分ではないと感じました。もっと効果的に予防する方法を見出すための研究に国は予算を傾けるべきだと考えます。また、子宮頸がんについても、ワクチンによる治療を行っても再度感染して発症する確率があるので、絶えず治療を行わなければいけないそうですが、これについても違う方法について国で研究するべきであると感じました。

a2710-1

乳がん・子宮頸がんについてのパネルディスカッション

 

10月20日(火)
②9:30~11:30 学校法人太田国際学園 ぐんま国際アカデミー 初等部
午前中は初等部を視察させていただきました。教師の半数は英語を母国語とする外国人で、子どもたちは3か月もすれば、普通に会話ができるそうです。現にみんなペラペラでした。国語などは日本語で授業が行われているそうですが、成績もいいそうです。また、英語が飛びぬけてできるおかげで、子どもたちには自信があり、プレゼン能力が他の学校の児童より抜群に優れているそうです。国の小中高一貫英語教育特区に指定されており、英語の教科書を使用することが許されています。また、私立で自由度も高いので、開校当初は「学校」として認められていなかったそうですが、太田市長の強力なバックアップのおかげで設立・運営ができたそうです。
また、美術や書道、図工などのやりかたも特徴がありました。基本だけを教え、あとは子どもたちの自主性に任せ、子どもたち同士が作品を批評し合う。子どもたちに自由な発想を与えるすばらしい教育方法でした。また、中庭にも壁を利用した黒板があり、野外でも授業ができるようになっていました。
こんな学校が釧路にもあったらな~、と思いました。学費は年間100万円ぐらいかかるそうですが、子どもたちが英語を流ちょうに話せるようになるのですから、トータルで考えればさほど高くはないのかもしれません。釧路でもまずは小学校のALT(アシスタント語学教諭)を正規の教員として採用し、責任をもって子どもたちに教えてもらうような体制づくりから始めるべきだと感じました。

a2710-2

台風についての自由研究

a2710-3

授業風景

③13:30~15:30 学校法人太田国際学園 ぐんま国際アカデミー 中高等部
小学校との一貫性というのは英語だけで、あとの授業は他の中高生と進み具合も一緒でした。ただ希望者は、高校2・3年生で、国際バカロレア(IB)というコースに進むことができ、基本的に英語で授業を行い、国際基準のハイレベルな大学入学資格を得られるそうです。子どもたちのレベルも高く、難しそうな英語の教材を使って物理などに取り組んでいました。こういう子どもたちが将来の日本を引っ張っていくんだ、と感じました。政府も、2020年までに国際バカロレア認定校を200校まで増やす、という目標をまち・ひと・しごと創生総合戦略の中に掲げました。釧路市でも、このぐんま国際アカデミーを手本として、市立の北陽高校などを認定校すべきである、と強く思いました。

a2710-4

英語文献での学習

a2710-5

英語での授業風景

10月21日(水)
樋渡 啓祐 「地方創生、地域活性化へむけて」
④10:00~12:30 基礎編
基礎編では、議会での議員の質問の仕方や、選挙での具体的な公約の必要性、樋渡氏が武雄市長であった当時に取り組んだ政策について講演いただきました。
フェイスブックに市のホームページを一元移行したことで話題になり、経費の削減にもつながったこと。グリーングラスを栽培し、伊勢丹に出荷することができるようになり、農家の所得が向上したこと。図書館と本屋を全国で初めて合築し、利便性を高め、利用者も増加したこと。学校に塾の指導手法を導入したこと。病院を民間移管したこと。議会にパワーポイントを導入したこと。など、イノベーションはさまざまなことやモノの組み合わせでしか生まれないことをお話しいただきました。
自らの市長時代の評価として、何より人口が下げ止まったことを挙げていました。

a2710-6

樋渡講師

a2710-7

市政進クラブとの集合写真

⑤14:00~16:30 応用編
応用編では、市長時代の政策の具体例をお話しいただきました。
図書館の引っ越しの際に市民ボランティア200人に手伝ってもらったことで、市民の関心が高まり、その後の図書館の成功につながったそうです。プロセスに市民を入れることで、ストーリーが田舎に生まれる。何もないまちの歴史になっていく。また、赤字のバス路線を組み換え、図書館をバスのハブにしたことで、利用が高まり、活気が生まれたそうです。子どもと親との待ち合わせやビジネス会議にも使われているそうです。
さらに、職員に活気を出していく方法として、報連相を原則禁止し、悪い情報だけは報告してもらうようにしたこと、残業を廃止し、そのかわり出張旅費や研修費をけちらず職員に成長の機会を与えたこと、など、行政改革についてもご提案いただきました。
本当すごい人だと感じました。他の自治体がやらないことをするのが今の自治体には必要であり、失敗の反対は成功である、とお話ししていただきました。このまちの将来にぜひ活かしていきたい、と思います。


This entry was posted in 視察レポート. Bookmark the permalink.