市政進クラブ 平成28年7月 道内視察レポート

日程 : 7月12日(火)〜14日(木)
視察先 : 帯広市、ニセコ町、白老町
参加議員 : 松永征明、鶴間秀典、金安潤子、大澤恵介

7月12日(火) 帯広市「学校給食センター」
帯広市で新設したセンター方式の給食センターは、一つの建物に2間口、小学校26校、中学校14校を分離し、直営で運営しており、1日に14000食分を作っています。建設費は約46億円、ランニングコストは平成26年が3億2000万円、平成27年が4億5800万円だそうです。人員は正規職員を22名から13名に減らし、全体では62名から99名に増員したそうです。施設では、新しい学校給食衛生基準をクリアしており、導線を色分けし、調理員のエプロンの色で作業を分け、小学校で27人、中学校で4人いるアレルギーの児童生徒の対策は対象品目を増やすと事故の可能性が高くなるので、牛乳と卵だけに絞り、まな板など使う器具を色分けしてわかりやすくしています。配膳先である学校にも配膳員を1名から2名に増員、栄養士も2名、栄養教諭5名など、食育に通ずるセンターの体制も充実していました。
また、食材も農協を通して地元農家からの優先調達などを行い市内納入率は53%、管内納入率が65%だそうです。放射能検査は行い、農薬基準はないそうです。
釧路市でも給食センターの改築について検討していますが、センター方式にしてもコスト的には増加する可能性が高いと感じましたし、食育と絡めた発送の転換も必要であると考えます。

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色分けされた調理室

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地産地消の取組み紹介

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アレルギー対策

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帯広市学校給食センター

7月13日(水) ニセコ町「北海道ニセコ高等学校」
北海道ニセコ高等学校は、昼間定時制という希望すれば4年間在籍でき、4年目に留学やインターンシップなどができる少し珍しい地域に合った制度をとっており、定員は40名で、農業科学コースと観光リゾートコースの2コースからなる地域の特性を活かした緑地観光科という学科になっています。定員30名の学生寮も備え、学費も無料化していますが、近年は定員割れしているそうです。周辺には、農業とパティシエを合わせた真狩高校や、農業と観光を合わせた留寿都高校、普通科の倶知安高校などがあり、生徒確保は難しいそうです。授業は柔軟性があり、夏は農業、冬はホテルなどでインターンシップをしており、ヒルトンなどが入っている YTL ホテルズと連携協定を交わしており、マレーシアへの修学旅行や半年間のインターンシップ研修などができるそうです。
町からは各種補助などで年間約7000万円ほど、道からの教員11名、助手2名、事務職員2名、養護教諭1名、寮監1名で運営しており、ニセコ町の意志が伝わりやすくなっているそうです。
また、ニセコ町では現在、小中高の一体化、ニセコ英語教育にも取り組んでいるそうです。
観光や農業の学科があると釧路にもいいかと思いましたが、なかなか生徒確保がうまくいかない側面もあるのかな、と感じました。もう少し研究が必要です。

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ご挨拶いただいたニセコ町長

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公共施設のヒートポンプ

7月13日(水) ニセコ町「地中熱ヒートポンプ及び雪氷熱活用事例」
ニセコ町は国の環境モデル都市に認定されており、温室効果ガス削減のために様々な政策を展開していました。公共施設への地中熱ヒートポンプの導入や農業ハウスでの地中熱の活用、見学させていただいた JA ようていさんの雪氷冷熱を循環させて新米を貯蔵する施設など、地域の資源をうまく活用した方法だと感じました。
釧路市も地域にあるエネルギーの活用について今まで以上に進める必要があ
ると感じました。

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公共施設のヒートポンプ

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雪氷冷熱貯蔵施設

7月14日(木) 白老町「伝統的生活空間(イオル)再生事業及び白老町のアイヌ政策」
白老町のポロトコタンにある、しらおいイオル事務所チキサニさんの周辺で白老町地域振興課アイヌ施策推進室の方のお話をお伺いしました。イオル再生事業は長い期間をかけて、昔のアイヌの皆さんの生活の中で活用した植物などを植えて、イオルの再生につなげようとしていました。また、民族共生象徴空間整備事業では、2020年に向けて整備される、国立アイヌ民族博物館を中心に、その中の展示物、周辺の公園、慰霊施設などの計画ができており、計画に沿って進めていくのだそうです。現在のポロトコタンも視察させていただきましたが、踊りやムックリを観光のお客さんたちに披露していましたが、中国語や台湾語、韓国語、英語などを同時にギャグなども交えながら話し、アイヌ文化について解説していた方がいて、白老はすごいな~、と感心してしまいました。
釧路でもイオル計画を来年度提出予定ですし、民族共生象徴空間整備事業についてもしっかりと進める体制を作るべきと感じました。また、阿寒湖のアイヌコタンでも他言語をうまく話せる方が必要だな、と感じました。


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